2017年04月

今月のセルフイメージ(2017.4月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆保護者様にお願い… できるだけコートの傍でレッスンを見ないように
(最初の数回はぜひ見ていてあげてください)

気持ちはよくわかります。自身のかわいい子供のことを近くで見たいと思うのは。子供の楽しむ姿がみたい、変化や成長を見たい、応援したい、安心感を与えたい、迷惑を起こしてないか目を光らせておきたい、他の子供と比較してみたいなど、いろんな意味で当然のことだと思います。しかしながらここでは是非とも距離を置いていただきたいのです。子供の視界に入らないようにするために、他のスポーツにおいても、また習い事においても本格派志向のスクールなどは、絶対に親を視界からシャットアウトするところが少なくないそうです。その理由は、親の目を気にして「良いところを見せたい」や「後でおこられないかな」などの力(リキ)みや心配からくる集中力の欠如、いつでも親がそばに居てくれるという甘えからくる自立への阻害などです。私の経験上、優れた才能ある選手が成功しない原因に、親の「監視」が少なくないのです。あれだけのびのびと楽しくパーフェクトテニスをしていたのに、親の姿が子供の視界に入ると途端にボロボロになってしまうケースが大変多いのです。選手の変化だけで「あ!親が来たんだな?」と分かってしまうのです。
もちろん大会でも同じことが言えます。親が厳しい場合や、試合後に細かくグチグチいわれる子供の場合には、親が見ていると良いプレーが出ることはほとんどありません。目の前のボールより親の目が気になり、過去に怒られたこと、試合後の親からの攻撃に意識が分散してしまい、今、目の前のボールに完全集中することなど不可能に近くなるからです。
また、レッスンで小さい子たちが転んだ、ぶつかったなど痛い思いをした時に、私たちは「そこに座っていてね、痛くなくなったら列に戻っておいで」とあまり気にしないフリをします。そうすれば痛みなど消えますからすぐに泣きやんで楽しいところに戻ろうとするか、しばらくは注意を引こうと一生懸命泣きますが、そのうち諦めてコートに戻ってきます。親がいる場合には、親から声がかかるまでなかなか泣き止みません。さらに親が「どこが痛いの?」などと心配しようものなら意を得たりとばかりにさらにエスカレートしたりするのです。
子供たちには「私がみていないと不安だから」言い換えれば「あなたは、私が傍にいないと一人ではうまくできないよね」、「私が監視していないとダメだから」という、ネガティブなメッセージが伝わらないことが大切! セルフイメージが自立できない私に傾いて行ってしまうのです。「あなたは大丈夫!」「信頼しているよ!」が伝わった子供たちはノビノビと育つそうです。