2018年05月

今月のセルフイメージ(2018.5月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆「子を見れば親がわかる」 … 親の在り方しだいで子供は化ける!


表題にドキッとされた方もいるのではないでしょうか。100%とは言わない までも、親を見たとき「やっぱりね!」と思うことが多い。親と話すほどにそれ は正しいと思えてきます。ジュニアの指導を始めてから 35 年以上になります が、子供の才能よりも親の在り方のほうが大切と言い切ってもよい気がしてい ます。どんなに才能があっても 8 割近くは親がつぶしていると感じています。 逆にそこそこの才能でも親しだいで大化けする子もいます。
親を責めているわけではありません。なぜなら成功する選手の親の在り方の ほうが一般的ではないからです。これだけ長く子供とトップ選手を目指してい ると、どういう親が子供をスポーツ選手として成功させられるかが自ずとわか ってきます。一番の資質は、子供を大信頼していること。これは絶対です。悪く 言うなら少々親バカです。
過去に「親バカであってください」と題した文を載せ たこともありますが、少ない親バカから成功例が多く出ていることも事実です。 ただし節度のある親バカです。エジソンの親しかり、周りから何を言われようと 子供の可能性だけを信じて応援する姿勢です。逆に小言が多い親に子供のテニ スでの成功例を見た記憶はありません。なぜなら親が子供をほっとけないから 小言が出るのであって、子供は「自分は親に信頼されてない」という自己否定の セルフイメージを積み上げ自分の評価を下げていき、まさしくそのレベルにな っていくからです。細かいことをチマチマ言われると子供は必ず反抗したくも なります。「あなたのことを信頼してないよ」というメッセージを親が発信して いるからです。その時点で耳に壁を作りコーチからの同じ様なアドバイスにも 耳をふさぎます。反対の態度をとる場合も出てきます。また、今日は「あれがダ メだった」とか帰りの車で言ってしまう親の子は精神的な安定感と集中力があ りません。特にコートわきで親が見て居ようものならボロボロになります。親の 目と帰りの車内が気になり、目の前のボールに集中なんてできるわけがないの ですから。「俺(私)が見ている。つまらないプレーをしたら承知しないぞ!」など のメッセージが伝わってしまっては最悪。自分のプレーに集中できない選手が 成功する可能性も「0%」。しかし小言では身につかないことでも、自分で経験 したことはしっかり身につく傾向があります。両親が朝早くから仕事でいない 子は自分で起き食べ、自分で身支度をします。自分で起きれなかったとき痛い目 を見たからです。親に起こされる子は、人に尻拭いをさせているようなもので、 遅刻しようものなら人のせいにするのでしょう。テニスはすべて自分の責任に おいて試合を進行させなければなりません。セルフジャッジ、ノーコーチング。 コートに入ればだれの助けも求められません。自立と自律。さらには自分の心が コントロールでき、相手の心さえも読み取れる高い EQ 力が必要です。社会に出 て最も頼りになるものばかりです。
「子供はみんな天才」よく聞く言葉ですが、 あながち間違いではありません。私の生徒でも親の在り方と平均的な生活力(お 許しください)が、かみ合えば日本の五指に入っていたはずの選手が 15 名は下 らないと思っています。それだけ子供の可能性はすごいのです。