2019年09月

KCJNews(2019.9月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◇ EQ が成長した高学年生 in 白子 … 思いやりが自然な行動になった!

総勢 47 名の今年の白子キャンプは、例年にも増してうれしいことがたくさん ありました。特にうれしかったのは、いつもならイベントごとに 1~2 名の不平 を言う子が必ず出るのですが、今年は全イベントを通じて全くなかったこと。私 の耳に入らなかっただけかもしれませんが少なくとも、他のやりたい子供たち の士気を下げるような状況がなかったことです。そしてルール違反やマナー違 反も皆無だったのではないでしょうか。高学年生が兄姉のように低学年の子を しっかり管理し、話し相手になり、時には 2 人組ゲームのパートナーに知らぬ 間になってあげてくれていたり、歩き疲れた低学年の子をおんぶしたり、体調を 崩した子のサポートを自主的に続けたりと、これを書いている今も思い出して ウルッと来てしまうようなリーダーシップも見せてくれました。低学年の子た ちは兄姉さんたちの気づかいや温かみを憧れや尊敬とともに感じ取ってくれた のではないでしょうか。そしてその与えられたものをいつの日か年下の子たち に与えてくれるはずです。 さらに、悪口や汚い言葉使いも聞くことはありませんでした。最初のオリエンテ ーションで、例を挙げながら人への悪口は必ず数倍になって自分に戻ってくる こと。実はセルフイメージの低い人が自分の劣等感から他人を貶(おとし)めて自 分を高くに置きたいために悪口を言いたくなること。そもそもセルフイメージ の高い(自信のある)人は、自分を高く見せるための他人攻撃をすることもないし する必要もないこと。人への悪口は脳の構造から自分へ向けた言葉として認識 することなどを子供向けに話したところ、みんなが引き込まれるように聞いて くれたことも印象的でした。 インドアでのテニス練習では、上級者たちに、あの土居美咲プロがジュニア時代 フレンチオープン Jr(ジュニアの世界最高峰のグランドスラム大会)でダブルス を優勝する土台を築いた、スポンジボールを使った高度なダブルス並行陣の練 習もインドアだからこその無風状態で行うことが出来ました。(あまりいいプレ ーのところが取れなくて残念でしたが動画を HP に載せておきます) 「人への思いやり」を一番の評価基準として最大の賞(プレゼント)の受賞者を決 めるにあたり、選出に大変悩みました。それだけ今回参加の高学年たちは、EQ の成長に目を見張るものがありました。このキャンプでの重要なテーマである ことはオリエンテーションで伝えてありましたが、賞の評価基準にすることは 伝えていませんでしたので、プレゼント目当ての気配りではなく、本当に自然 な、私たちも見落としてしまいそうな本物の気配りであったことが、そしてたく さんあったことがよかったと思います。