2016年09月19日

今月のセルフイメージ(2016.8月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。



◇ まずは挨拶、そしてEQ … 心と体そして、周りとの調和を大切に

 今年の「夏休みこどもキャンプin白子」では、「挨拶+EQ」を重要なキーワードにあげています。なぜならこの世の中で生きていくには人とのコミュニケーションが大変重要だと思っているからです。その中でも第一印象を決めるのはやはり「挨拶」、勉強ができなくても将来苦労するとは限りませんが、挨拶が出来ない子供は将来まちがいなく苦労するでしょう。私も企業の責任者としてスタッフを選ぶときや配置するときなどは、やはり挨拶が気持ちよくできる人から優先していきます。学歴などは全く気にしたことはありません。かえって学歴が高い人はつい他人を見下してしまう部分が出てきて困ったりもします。
 そしてもう一つ大切なEQ…「自分を勇気づけ、困難に立ち向かい、挫折にも耐え、誘惑にも負けないなどの思考や気分、感情といった心のコントロールができ、また他人に共感できたり、協調できたりする社会的能力のこと」ですが、今回のキャンプでは、挨拶と絡めてそのEQのなかでも社会性の部分を高めていけるような展開をイベントの中に盛り込めるよう考えています。
 相手に「嫌な気持ちを与えない」「いい気分を与えたい」という心の在り方を挨拶一つの中に込めていくことによっても人間関係が良い方向へ向かっていく…こうした気の使い方(思いやり)ひとつで調和が広がってチームや団体行動の中で、一人一人の力がまとまって大きなエネルギーが発揮されていくのではないかとチーム対抗のゲームなどを楽しく考えているところです。
 「人のためになる」「人の気持ちを思いやる」「団体生活におけるルール・マナーを知る」…キャンプでの目的の一部ですが、この気配りがEQの部分です。子供たちが、心のこもった挨拶をする(これらを考える前にすぐに行動に移す)、そして相手からもされることによってお互いの気持ちがよくなることを経験していき、それを小さな成功体験の一つとして積み上げていく。「できた」「できた」が潜在意識に刷り込まれていくことによって「自分はできる人間かもしれない」 から「私はできる人間だ」にセルフイメージが変わってくれば最高ではないでしょうか。低学年であろうと子供たちには少なくともこのキャンプでの目的が、心の奥底に火種のように残り、いつの日か酸素と触れ合って大きく燃えるであろうことを確信しています。

今月のセルフイメージ(2016.7月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。



◇ 親は子供の「情報提供者」に徹する… 判断は子供に任せる
 先月、ここで子供は楽しいときに「脳内やる気ホルモン」が出てグングン成長する。やりたい気持ちを大切に伸ばしてあげて、「一芸に秀でる」ことも、その自信からセルフイメージが高まり、総合的に(多芸)な成長にも大きな影響を与え、何事にも成功率が高まるという内容をお伝えさえていただきました。
 今回は、それに加え、アドラー博士の子供を勇気づける方法の一つに「親は情報提供者に徹し判断を子供に任せる」という部分に共感し、セルフイメージ向上につながると思ったのでご紹介致します。
 多くの子供から最近私がよく感じている、言わなければ何もできない、自分で決められない、やる気が見えない、挑戦しない、失敗を人のせいにする、人前で自分の意見を言えない…これらが親の子供への一方的な支配的な言動が大きな影響を与えているということなのです。「あれをするな」「これをするな」「こうしろ」的な育てられ方をしてきた子は、一見「親の言うことをよく聞くいい子」のように見えても、自分で決定する能力が身につかないまま最悪の場合、最も大切な自分の人生を自分で決められない、切り開いていけない大人になってしまう。そして失敗した場合、「言われた通りにやったらダメだったじゃないか」と親に責任転嫁してしまう。また、親が一方的に判断して失敗しないように先回りし、子供の問題や悩みを取り上げてしまったり、安全な道を用意したりしてしまう場合も逆境を跳ね返せる力がつかないと書かれています。
 一方、子供にはたくさんの情報を提供してあげて、何を選ぶか自分で判断させると、自分で納得し自分で決めたことだからと「やる気・勇気」が出てくるし自分の失敗を自分で責任を取れる自立した人間になれるのだそうです。
 実は私も支配的な親でした。ある事件とそのとき読んだ本をきっかけに、子供2人に本人たちにすべて決定させることにしました。その途端おどろくことに2人ともイキイキし、信じられないほどの変化とともに、彼らが思う通りの(世間的にはかなり成功といえる)道を歩んでいるのを見てアドラー博士の言う通りであったと、感謝とともに実感しています。