KCJが伝えたいこと

今月のセルフイメージ(2018.8月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◇ 自立、自律、EQ … 失敗から学ぶチャンスを大切に

「自立」「自律」「セルフイメージ向上」「EQ 向上」「コーディネーション能力 向上」は KCJ テニスアカデミーがイベントに取り入れているテーマです。今年 の夏休みこどもキャンプ in 白子にもこれらがいっぱい詰まった内容になってい ます。「友達がたくさんできた」は毎年みんなが嬉しそうに言ってくれる言葉で すが、友達がたくさんできる能力「EQ」が高まったことも理由です。 「EQ」や「自律」向上に向けて、人と「いい気分を分かちたい」という気持ち のこもった挨拶や、チームで力を合わせ、助け合って何かを作り上げるといった ワークを多くやります。高学年の子は小さな子たちをいたわり、指導し、話し相 手になり、また小さな子供たちはそんな先輩たちのリーダーシップにあこがれ や尊敬の気持ちを持って、自分の役割だけは一生懸命に行おうとします。すぐに チームがひとつになり、お互いの気持ちを汲み取る「思いやり」、人のためにな ろうという「奉仕」の気持ち、団体生活における「ルールやマナー」を覚えてい きます。 「自立」の面では自分たちで起床して、準備用意するといった自分のことは自 分でするという基本的な事を自分の責任において行ないます。なにか失敗があ った時、かえって子供たちに知恵と工夫が生まれたりしています。 最近、親から「こんなことも自分で出来たんだって感心しました」といったよ うな内容をよく頂きますが、それは親が子供の能力や可能性を今まであまり信 じていなかったからの言葉であって、子供たちのすごい力をもっと信頼してあ げてほしいと思うのです。親があれこれ細かいことを聞いたり要望したり、何か ら何まで心配して、私たちが子供たちに自力で乗り越えてほしいと計画してい る部分にさえも手出しして、子供が自分で成長するチャンスを台無しにしてい る事が多いと感じています。そのかわいそうな子は思考も浅くなり、自分で判断 して行動することが苦手です。学校の勉強はできるとしても、いざとなった時、 本当の窮地に立った時に自分の力で乗り越えられるのでしょうか。親の重要な 役割は子供を守ることではなく、子供が「自分で自分のことを守る力」を早いう ちに伸ばしてあげることだと思っています。そして親からの信頼を感じながら、 心の奥底で自分に自信を持っているセルフイメージの高い子供になってほしい と心から望んでおります。