KCJが伝えたいこと

今月のセルフイメージ(2019.5月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆「子は親の鏡」 … 親の在り方しだいで子供は化ける! (再投稿)
表題にドキッとされた方もいるのではないでしょうか。絶対とは言わないまで も、親を見たとき「やっぱりね!」と思うことが多い。親と話すほどにそれは正 しいと思えてきます。ジュニアの指導を始めてから 37 年以上になりますが、子 供の才能よりも親の在り方のほうが大切と言い切ってもよい気がしています。 才能がある子供の 8 割近くは親がつぶしていると感じています。逆にある程度 の才能であっても親次第で大化けする子もいます。 親を責めているわけではありません。なぜなら成功する選手の親の在り方のほ うが一般的ではないからです。これだけ長く子供達とトップ選手を目指してい ると、どういう親が子供をスポーツ選手として成功させられるかが自ずとわか ってきます。一番の資質は、子供を“大きく”信頼していること。これは絶対で す。悪く言うなら少々親バカです。過去に「親バカであってください」と題した 文を載せたこともありますが、少ない親バカから成功例が多く出ていることも 事実です。ただし節度のある親バカです。エジソンの親しかり、周りから何を言 われようと子供の可能性だけを信じて応援する姿勢です。逆に小言が多い親に 子供のテニスでの成功例を見た記憶はほぼありません。なぜなら親が子供をほ っとけないから小言が出るのであって、子供は「自分は親に信頼されてない」と いう自己否定のセルフイメージを積み上げ自分の評価を下げていき、まさしく その評価レベルなっていくからです。細かいことをチマチマ言われると子供は 反抗したくもなります。「あなたのことを信頼してないよ」というメッセージを 親が発信しているからです。その時点で耳に防壁を作りコーチからの同じ様な アドバイスにも耳をふさぎます。反抗の態度をとる場合も出てきます。また、 「今 日はあれがダメだった」とか帰りの車で言ってしまう親の子は精神的な安定感 と集中力がありません。特にコートわきで親が見ている場合はボロボロになり ます。親の目と帰りの車内が気になり、目の前のボールに集中なんてできるわけ がないからです。「俺(私)が見ている。つまらないプレーをしたら承知しない ぞ!」などのメッセージが伝わってしまうのが最悪。自分のプレーに集中できな い選手が成功する可能性も「0%」。しかし小言では身につかないことでも、自 分で経験したことはしっかり身につく傾向があります。両親が朝早くから仕事 でいない子は自分で起きて食べ、自分で身支度をします。自分で起きられなかっ たなら痛い目を見るからです。朝、親に起こされる子は、人に尻拭いをさせてい るようなもので、遅刻しようものなら人のせいにするのでしょう。テニスはすべ て自分の責任において試合を進行させなければなりません。セルフジャッジ、ノ ーコーチング。コートに入ればだれの助けも求められません。自立と自律。さら には自分の心がコントロールでき、相手の感情さえも感じる(空気を読む)高い EQ 力が必要です。社会に出て最も頼りになるものばかりです。「子供はみんな 天才」よく聞く言葉ですが、間違いとは思いません。私の生徒でも親の在り方と 平均的な生活力(お許しください)が、かみ合えば日本の五指に入っていたはずの 選手が 15 名は下らないと思っています。それだけ子供の可能性はすごいとい うことはいくら言っても言い過ぎではないことを力説しておきます