KCJが伝えたいこと

今月のセルフイメージ(2016.9月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

親バカであってください … 子供の可能性だけを見てあげましょう

 ついつい子供の悪い部分に目が行くのは私も同じです。日本人の親としては当 たり前といえるかもしれません。でも子供のセルフイメージに一番の影響を与え るのは子供に対する親の言葉や態度です。すでにご存じでしょうが、子供はセル フイメージのままに成長していきます。要はそこを高めてあげれば子供は順調に 伸びていきます。低くなれば不幸になります。これに例外はないそうです。では、 最大の影響力を持つ親がどのように子供に接するかがミソになりますよね。子供 が親からの態度や言葉をどのようなメッセージとして受け取るかだと思います。
 ある中学生達がグループで万引きをして補導され、生徒達の元に親達が集まっ た時に、A君の母親は、目に涙を浮かべて「お前が盗みなんかするはずがない。 お母さんの子どもだもの。」と言い、A君も目に涙を浮かべて、「お母さん、ごめ ん」と言いました。一方、B君の母親は、いきなりB君を怒鳴りつけ「この恥さ らし。あんたのような泥棒を育てた覚えはないわ!」と言い、B君はだまってう つむいていたそうです。この後の展開はお分かりですね。そうです、A君は2度 と万引きはやらなかったのに対し、B 君は常習犯になったそうです。
 「人間は貼られたレッテルにこたえる動物である」…心理学の権威者より 以外にも親の思いとは裏腹に伝わることが多く、子供は受け取ったメッセージ通 りに役割を演じてしまっていることが大変多いみたいです。親の皆さんは子供た ちにどう伝わるかを常に気を配りながら接してください。叱咤激励のつもりで言 った「嘘つきは…」「勉強ができないんだから」「足がおそい」「○○が下手」「○ ○ができない」「まだまだ」「全然ダメ」などの言葉は、子供たちにとって決して いい方向に導くものではないと思って間違いないでしょう。
 だからこそ、私は前記のA君の母親や、世界中に伝わる偉人の母親のように、 子供のいいところだけを見て、そこをどんどんほめて、親バカであるくらいのほ うがいいのではと思っています。KCJのテニスレッスンにおいても、走る自信 のない子に「おっ、速くなってきた」と伝えると、セルフイメージの深さの度合 いによっては急に速く動けるようになることがよくあります。
 補足ですが、子供の行動を常に細かくチェックしたり、細々と小言を言ったり、 手を差し伸べてやったりしていると、子供には「お母さんは、私のことが信頼で きないんだ、私は親がいないと何事もうまくできないんだ」というメッセージが 伝わるようです。少しほったらかすぐらいで「大丈夫、じきに出来るようになる さ、お前を信じてるよ」と伝えられるといいですね。

 

今月のセルフイメージ9月号