KCJが伝えたいこと

今月のセルフイメージ(2017.2月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆勉強だってスポーツだって…進学さえもセルフイメージ通りに!

いい加減にしろと言われるかもしれませんが、一番伝えたいことなので何度も言い ます。絶対そうなるのです。35 年以上ジュニアの育成にかかわってきて間違いあり ません! 驚かれるかもしれませんが、創業以来の 10 年間にトーナメントクラス以 上から有名国立大学に現役合格者が7名(東大 2 名、筑波大4名、一橋大 1 名*ス ポーツ推薦以外です)。中には高校 2 年春まで毎日テニスをやりその後も週 3 回は やっていた子などもいます。その子は「勉強はしなくていい」と言われ毎日小・中 学校から父親の車でコートに直行していました。一つのスポーツに夢中になってい て勉強から程遠いと思われるクラスからなぜ?と思われるでしょうが、私にとって は驚くどころか納得の結果です。以下を話すにはかなり抵抗もあります。ですがど うしてもこの仕組み(セルフイメージ⇒現実)を皆さんに知ってもらいたくて照れを しのび…というのも私自身、高 3 から本格受験勉強での筑波大学に現役合格でした。 誰もが筑波大に行くなんて思いもしないテニス馬鹿が、学内成績「中の下」の高2 秋から当時スーパースターで筑波大体育学在籍の福井烈さんとテニスがしたい!の 動機だけで決めたのです。3 年になっても受験移動日の前日まで「実技試験がある から」を言い訳に雨以外は毎日テニスをしていたので、8:30 頃帰宅後 10:00 に寝 て 2:30 から新聞配達までの 3 時間勉強。今となっては自分でもよく頑張ったなと 思いますが、ではこの頑張りがどこから来たのかという事です。当時は筑波大が自 分に似合っていると思っていたから夢中で疲れもしませんでした。一つのことをや り通してきたので、体力、精神力、集中力にも不安はなかったし。もし自分に自信 がなければココまで頑張れなかったでしょう。不思議となんとなくいけるとも思っ ていました… 実は実技試験の時に幸運が重なってテニス部監督に興味を持たれて いたことが後でわかりました。私のことも含めて、今までかかわった子供たちのセ ルフイメージとその後の現実があまりにも一致していることから、この畏怖すべき セルフイメージは運までも左右するのではと思い始めています

今月のセルフイメージ(2017.1月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆テニスとセルフイメージの両輪で …KCJの持ち味、しっかり味わってください
テニスは子供たちが成長していく過程で、学びたいものをたくさん含んでいるスポーツといわれます。錦織圭プロなどの試合を見てもわかるように1試合が3時間を超えることもよくあり、平均時間では最も長いスポーツの部類に入ります。この長い時間だからこそ当然、様々な状況に遭遇することになります。その変化する状況を把握し対策を考え意思決定し実行する、また再検討しながら作戦や心の在り方を創り直していかなければなりません。うまくいかない時の自分の感情をコントロールしたり、相手の心理や感情も観察したりと、体力だけでなく頭脳やメンタルをふんだんに使わなければならないスポーツなのです。また、大会に出られるようになるまではかなりの時間がかかるので技術的な面でもたいへん難しく、上達することだけでもかなりあきらめない心が要求されます。さらに“硬式テニス”だけの特徴である「セルフジャッジ」と「No!コーチング」は紙面には書ききれないほどのメリット(裏面をご覧ください)があります。これらは子供たちのこれからの人生において、とても大切なファクターとなるでしょう。是非とも“硬式テニス”の大会、小さなものでもいいので参加することを目指してほしいと思います。
このような人格形成に優れている硬式テニスをやりながら、一方でセルフイメージを上げていくことができれば、子供たちの将来は必ずより良い方向へと進んでいくと確信しています。嘘だと思わずセルフイメージアップ教室にも参加してみてください。今は子供たち自身から「毎回絶対参加したい」言ってくれるようになってきました。子供たち自身がここに来れば変われる、成長できる、自信がついてくると感じてくれているからではないでしょうか。参加を心からお待ちしています。

今月のセルフイメージ(2016.12月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◇ 自己肯定・自己受容・自己承認 … セルフイメージアップがすべてに優先! 
「セルフイメージがすべてのスタートである」…このコラムが始まった当初に お伝えさせていただいた、私たちが一番伝えたいことです。題目にある自己から 始まる 3 つの言葉は、ほぼ同じ意味でありセルフイメージの高い人ほど持ち合 わせる性質だと私は思っています。人は常に「承認」を繰り返しているといいま す。何をやるにしろ言うにしろ「これでよし」「大丈夫だ」「これは間違ってる」 「これじゃだめだ」を無意識のうちに自問しているようです。 「これでよし」「大丈夫だ」が多いと感じられる人は、この肯定的な承認を繰り 返しているうちに自分のイメージが「自分はできる」「自分は正しい」となって、 意欲や幸福感を持つことができ、いろいろなことに挑戦し、そこから学び、失敗 にもめげることなく、のびのびとゆとりの中で自由に自分を発揮して行けるのだ と思います。…自信がある状態ですね。成功経験(小さくても)をたくさん積んで いくことや周りの人が認め(承認し)てもらえる環境にあったのでしょう。 「これじゃだめだ」「何か違う」「自分は間違っている」が多いと見受けられる 人は、意欲や希望が持てないので、何か迷いながら重荷を背負い不自由感のなか で、今やることに集中もできず、すべての力を注げてもいないと感じます。 このような心の状態では、何をやってもやらせてもあまりよい結果は望めないで しょう。だから、セルフイメージアップがすべてに優先! ・自己承認ができる限り、人生は逆境を跳ね返す強靭な精神力を持ちうる ・自己承認なくして健全な精神はない ・人生の究極の目的は自己承認といっていい … ネットからの引用  「自分を愛することが出来てはじめて他人を愛することができる」よく耳にす る言葉ですが、同様に「 自分を認めることが出来て初めて他人を認めることがで きる」ということ。そして他人を認めると、認められた人はさらに自分を強く承 認することができるからセルフイメージが上がり幸福感も上がり、認めてくれた 人を認め返すでしょう。こんな素晴らしい承認の流れもスタートは自己承認から で、やはりセルフイメージが高いことがその自己承認を押し上げるのです。 今回は受け売りも多いですが、これは 34 年のジュニア指導の中で間違いない と確信していることでもあり、何度もお伝えしたいことなのです

今月のセルフイメージ(2016.11月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

 

◇ セルフイメージは自分に対する思考… 思考は現実を創るエネルギー
 
2015 年 7 月号のこのコラムで「口ぐせを変えて自分を変える」について、書 かせていただいたことがあります。ネガティブな思考が多い人は、3D といわ れる「でも、だって、どうせ」に続いて「無理、できない」などの言い訳が、気 づかないうちに口ぐせや思考の中にたくさん出ていて、否定的な場面ばかりをイ メージするので、当然セルフイメージも低くなるはずという内容でした。 いつも口に出る言葉から、自分の思考の傾向がわかる…つまり、自分の口ぐせ を観察することによって、いつも自分が無意識に何を考えているのかをチェック できるという事。つまりセルフイメージの高い低いがほぼわかるという事なので す。そうであればその口ぐせをどの様に変えるかによって、ネガティブ(否定的) な思いからポジティブ(肯定的)な思いを増やしていけるはず。そうなれば自己像 も高まるはず。幸せな人生に近づいていくはず。 トーナメントクラスなどの高いレベルのクラスは、この口ぐせや思考をコント ロールすることが、如何にできるかによって戦績にすぐに影響してきますから、 常日頃から言葉や態度に現れる思考をコーチが読み取り、修正していくように促 しています。2016 年 1 月号でお伝えした「ポジティブ(プラスの)イメージと ネガティブ(マイナスの)イメージの持ち方によって、身体の反応が変わってくる …脳と体はつながっていて、マイナスのことをイメージしている時は脳から体に もマイナスの指令が出て、プラスの反応が体に起こることは絶対にない」のよう に確かに(明らかに)、ネガティブな言葉や態度が出た場合は、その後のプレイが 一気に下がるだけでなく、不思議なことに相手のプレイも上がりラッキーショッ トも増えてくるという悪循環に陥ってくるという状態を無数に経験しています。
  我々スタッフは、今考えていることが次の現実を創るという事を体験的に確信 しており、セルフイメージもその一つであり、今の自分に対するイメージ(思考) が変わらない限り、必ずその通りの人生を歩むことになる。だから子供たちが高 いセルフイメージを持てるようになることが、私たちの最大の目的であり、テニ スレッスンの中でも一番重要視していることなのです。  何度もお伝えしたように、ご家族の肯定的な言葉がけや子供を信頼する態度、 やる気をサポートする姿勢が重要です。共に子供たちを応援していきましょう。

今月のセルフイメージ(2016.10月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◇ 子供に対する見方をかえる。 ・・・ 子供を信頼し可能性を応援!

 前回は、子供を奮い立たせようとして伝えたいことが逆に子供のセルフイメージを落としてしまうことが多く、ならば親バカな方がいいという話をさせていただきました。今回は親バカ?でもこの点は気を付けたいというところをお伝えできればと思います。以下は前回同様、あるサイトで見つけた簡略したものです。
 「ある博士の息子は、学校にうまく適応できず、成績もかなり落ち、人と接することも未熟で、スポーツも苦手な子供でした。博士は何とか息子を助けようと前向きになるよう必死で『頑張るんだ!絶対にできる!』と励まし、息子が少しでもうまくできた時には自信を持てるように『いいぞ、その調子だ!』と励ましました。他人の失笑には、『からかうんじゃない。息子は頑張っているんだから。』と怒りました。しかし、息子は完全に自信を失ったままで、博士の努力は、まったく報われませんでした。ここで、博士は、あることに気付いたといいます『息子に対する、自分の見方に問題があるのではないか?』と。自分が心の奥底で、『息子は基本的に劣っている。あるいは、何かが足りない。』という意識で、息子を見ていたこと、『自分が助けてやらないと、息子は自立できない。』という見方で、息子をみていたということ。『だから、自分の努力が報われなかったのだ。』と。表面的な行動や言葉をどう変えてみても、息子に実際に伝わっていた メッセージは、 『おまえにはできない。だから、おまえを守る必要がある。』とい うものだったのです。そこで、まず「息子に対する見方」を変える必要がある と気づいた博士は、息子の独自性と可能性を信じるよう決意し、彼の邪魔をし ないようにしました。親として、息子を信頼し、尊ぶよう息子に対する見方を変 えた結果、息子には『おまえを守る必要はない。おまえは、十分にやっていける。』 といった無言のメッセージが伝わったのです。その結果、息子は自信に満ち始め、 勉強においても、友人関係においても、スポーツにおいても、目を見張るほどの 成長を見せたのです。何年か経って、彼はスポーツでは州のベストプレイヤーに 選ばれ、学校ではクラス委員に選出されたそうです。」… 泣けてきますね。こ れも、「息子に対する見方」が、実際に彼のセルフイメージと成長に大きな影響 を与えていた例です。ここでも「人間は貼られたレッテルに応える動物である」 …(心理学の権威者)、が明らかになっていますよね。
 親や周りの大人がかける言葉、動作の中に、その子への信頼感や、可能性を応 援しているというメッセージをたくさん込めて伝えられるといいですね。 」

今月のセルフイメージ(2016.9月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

親バカであってください … 子供の可能性だけを見てあげましょう

 ついつい子供の悪い部分に目が行くのは私も同じです。日本人の親としては当 たり前といえるかもしれません。でも子供のセルフイメージに一番の影響を与え るのは子供に対する親の言葉や態度です。すでにご存じでしょうが、子供はセル フイメージのままに成長していきます。要はそこを高めてあげれば子供は順調に 伸びていきます。低くなれば不幸になります。これに例外はないそうです。では、 最大の影響力を持つ親がどのように子供に接するかがミソになりますよね。子供 が親からの態度や言葉をどのようなメッセージとして受け取るかだと思います。
 ある中学生達がグループで万引きをして補導され、生徒達の元に親達が集まっ た時に、A君の母親は、目に涙を浮かべて「お前が盗みなんかするはずがない。 お母さんの子どもだもの。」と言い、A君も目に涙を浮かべて、「お母さん、ごめ ん」と言いました。一方、B君の母親は、いきなりB君を怒鳴りつけ「この恥さ らし。あんたのような泥棒を育てた覚えはないわ!」と言い、B君はだまってう つむいていたそうです。この後の展開はお分かりですね。そうです、A君は2度 と万引きはやらなかったのに対し、B 君は常習犯になったそうです。
 「人間は貼られたレッテルにこたえる動物である」…心理学の権威者より 以外にも親の思いとは裏腹に伝わることが多く、子供は受け取ったメッセージ通 りに役割を演じてしまっていることが大変多いみたいです。親の皆さんは子供た ちにどう伝わるかを常に気を配りながら接してください。叱咤激励のつもりで言 った「嘘つきは…」「勉強ができないんだから」「足がおそい」「○○が下手」「○ ○ができない」「まだまだ」「全然ダメ」などの言葉は、子供たちにとって決して いい方向に導くものではないと思って間違いないでしょう。
 だからこそ、私は前記のA君の母親や、世界中に伝わる偉人の母親のように、 子供のいいところだけを見て、そこをどんどんほめて、親バカであるくらいのほ うがいいのではと思っています。KCJのテニスレッスンにおいても、走る自信 のない子に「おっ、速くなってきた」と伝えると、セルフイメージの深さの度合 いによっては急に速く動けるようになることがよくあります。
 補足ですが、子供の行動を常に細かくチェックしたり、細々と小言を言ったり、 手を差し伸べてやったりしていると、子供には「お母さんは、私のことが信頼で きないんだ、私は親がいないと何事もうまくできないんだ」というメッセージが 伝わるようです。少しほったらかすぐらいで「大丈夫、じきに出来るようになる さ、お前を信じてるよ」と伝えられるといいですね。

 

今月のセルフイメージ9月号

今月のセルフイメージ(2016.8月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。



◇ まずは挨拶、そしてEQ … 心と体そして、周りとの調和を大切に

 今年の「夏休みこどもキャンプin白子」では、「挨拶+EQ」を重要なキーワードにあげています。なぜならこの世の中で生きていくには人とのコミュニケーションが大変重要だと思っているからです。その中でも第一印象を決めるのはやはり「挨拶」、勉強ができなくても将来苦労するとは限りませんが、挨拶が出来ない子供は将来まちがいなく苦労するでしょう。私も企業の責任者としてスタッフを選ぶときや配置するときなどは、やはり挨拶が気持ちよくできる人から優先していきます。学歴などは全く気にしたことはありません。かえって学歴が高い人はつい他人を見下してしまう部分が出てきて困ったりもします。
 そしてもう一つ大切なEQ…「自分を勇気づけ、困難に立ち向かい、挫折にも耐え、誘惑にも負けないなどの思考や気分、感情といった心のコントロールができ、また他人に共感できたり、協調できたりする社会的能力のこと」ですが、今回のキャンプでは、挨拶と絡めてそのEQのなかでも社会性の部分を高めていけるような展開をイベントの中に盛り込めるよう考えています。
 相手に「嫌な気持ちを与えない」「いい気分を与えたい」という心の在り方を挨拶一つの中に込めていくことによっても人間関係が良い方向へ向かっていく…こうした気の使い方(思いやり)ひとつで調和が広がってチームや団体行動の中で、一人一人の力がまとまって大きなエネルギーが発揮されていくのではないかとチーム対抗のゲームなどを楽しく考えているところです。
 「人のためになる」「人の気持ちを思いやる」「団体生活におけるルール・マナーを知る」…キャンプでの目的の一部ですが、この気配りがEQの部分です。子供たちが、心のこもった挨拶をする(これらを考える前にすぐに行動に移す)、そして相手からもされることによってお互いの気持ちがよくなることを経験していき、それを小さな成功体験の一つとして積み上げていく。「できた」「できた」が潜在意識に刷り込まれていくことによって「自分はできる人間かもしれない」 から「私はできる人間だ」にセルフイメージが変わってくれば最高ではないでしょうか。低学年であろうと子供たちには少なくともこのキャンプでの目的が、心の奥底に火種のように残り、いつの日か酸素と触れ合って大きく燃えるであろうことを確信しています。

今月のセルフイメージ(2016.7月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。



◇ 親は子供の「情報提供者」に徹する… 判断は子供に任せる
 先月、ここで子供は楽しいときに「脳内やる気ホルモン」が出てグングン成長する。やりたい気持ちを大切に伸ばしてあげて、「一芸に秀でる」ことも、その自信からセルフイメージが高まり、総合的に(多芸)な成長にも大きな影響を与え、何事にも成功率が高まるという内容をお伝えさえていただきました。
 今回は、それに加え、アドラー博士の子供を勇気づける方法の一つに「親は情報提供者に徹し判断を子供に任せる」という部分に共感し、セルフイメージ向上につながると思ったのでご紹介致します。
 多くの子供から最近私がよく感じている、言わなければ何もできない、自分で決められない、やる気が見えない、挑戦しない、失敗を人のせいにする、人前で自分の意見を言えない…これらが親の子供への一方的な支配的な言動が大きな影響を与えているということなのです。「あれをするな」「これをするな」「こうしろ」的な育てられ方をしてきた子は、一見「親の言うことをよく聞くいい子」のように見えても、自分で決定する能力が身につかないまま最悪の場合、最も大切な自分の人生を自分で決められない、切り開いていけない大人になってしまう。そして失敗した場合、「言われた通りにやったらダメだったじゃないか」と親に責任転嫁してしまう。また、親が一方的に判断して失敗しないように先回りし、子供の問題や悩みを取り上げてしまったり、安全な道を用意したりしてしまう場合も逆境を跳ね返せる力がつかないと書かれています。
 一方、子供にはたくさんの情報を提供してあげて、何を選ぶか自分で判断させると、自分で納得し自分で決めたことだからと「やる気・勇気」が出てくるし自分の失敗を自分で責任を取れる自立した人間になれるのだそうです。
 実は私も支配的な親でした。ある事件とそのとき読んだ本をきっかけに、子供2人に本人たちにすべて決定させることにしました。その途端おどろくことに2人ともイキイキし、信じられないほどの変化とともに、彼らが思う通りの(世間的にはかなり成功といえる)道を歩んでいるのを見てアドラー博士の言う通りであったと、感謝とともに実感しています。

今月のセルフイメージ(2016.6月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

【 子供のやる気を育てる 】…子供は積極的になってはじめてセルフイメージが高まる
母(父)から子への言葉一つ一つが、子供の脳内で生じるホルモンに影響を与え、頭 脳・能力・性格をつくることが科学的に証明されています。子供は楽しいことをしている時 は「行動力のもと」「やる気ホルモン」ともいわれるものが、やる気、記憶、創造性などを 活性化させ、逆に嫌々させられていると感じるときは毒性のある「不安系ホルモン」がそ れらだけでなく知的な分野までをも止めてしまうという事らしいのです。要は楽しくない時 は頭がよく働かない、つまり体もうまく動かない。結局、楽しくないと子供は何事もうまく 成長しない。 子供にかける言葉が、命令的、否定的、禁止語になっていませんか?「~しなさい」 「~しないから~できないんだよ」「~はダメだ」は子供たちの積極性を奪い、心や体を動 かなくしてしまう。嫌々だから返事もしだいに無くなっていくし、動作ものろのろと…。子供 は悪くない。親や大人の言葉がけなんです。 と、いう事はいくら嫌な勉強や、興味関心のないことを押し付けても、記憶力や創造 性、もちろんやる気も起きない。となるとやりたいことをやらせる? 子供は本来学ぶ生き物だそうです。「知りたい」「やってみたい」好奇心いっぱいです。や る気の塊です。ただ、本人に興味があるか? つまりやりたい気持ちをどんどん伸ばしてあ げれば積極的に育っていき、記憶力や創造性や行動力、そして感性もどんどん伸びてく るという事です。 「一芸に秀でる者は多芸に通ず」この意味は「一つの道を究めた人は、ほかの多 くの事柄も身につけることがたやすくなる、おのずと見えてくるようになる」つまり多芸に通じ ることは一芸に秀でることから出発しなければならず、そうすれば物事を成すときのコツや 頑張りどころなど色々なことがわかってくる。子供たちを35年も見続けた私にはこのことは 当たり前くらいで、付け加えるとすればセルフイメージも高まっていますから「私は出来る 側の人間」となり、何事にもおのずと成功率が高まっていくでしょう。

今月のセルフイメージ(2016.4月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

【  子供たちの未来に向けて大切なもの…  】

「セルフイメージを引き上げること」に尽きる。私たちはこう考えています。

当校の生徒たちにも、低学年にしてすでにこの子の将来は楽しみだと思える子と、今のままではどうだろうと不安を感じてしまう子がいます。
三十数年の間、数千人もの子供たちを見て来ていれば、ある程度はわかるようになります。私が教えはじめた時に小学生だった子が、すでに高校生を持つ母親になっているし…。少なくとも平均的な学校の先生より子供のことは分かっていると自負しています。幼稚園児から高校卒業するまで何年もずっと見つめてきた子も少なくありません。競技志向の子供たちとは長時間を共にし、キャンプや大会で何度も同じ部屋で寝泊まりし、性格や身体の特徴、場合によっては家庭事情までも把握しておくこともありました。それが私たちコーチというものでもありますから。

明るい子、挨拶がしっかりできる子、返事ができる子、素直な子、人の目をしっかり見ることができる子、はっきりした大きな声で話ができる子、正直な子、がっかりすることが少ない子、言い訳が少ない子、物怖じしない子、人の悪口を言わない子、人の話をよく聴いている子、感謝の気持ちを持っている子、何をやるにも楽しそうにやっている子、「できない」「無理」などの限界をすぐに自分で作らない子…こういった子たちは普段から自信に満ちており、自己評価つまりセルフイメージの高さをはっきりと感じさせてくれます。ここには学力は入れていません。
おこられるかもしれませんが、正直、私には学力がその子の未来を幸せに導く要素になるなど、上の項目のどの一つにも勝るとは思えないからです。なぜなら、こういった子らは、放っておいても、自分が納得する程度の学力や自分に必要と思うものは手に入れますし、やりたいことが見つかれば、おそらくそのエキスパートやそれに近いくらいにはなることは間違いないと思っているからです。

●セルフイメージについて、多くの著書やネットから抜粋してみました。
「人の行動・感情・振る舞い・可能性は、すべてその人のセルフイメージとぴったり一致する」 「自分の心にある自分自身のイメージが、人の人生における運命を決める」 「人は、「自分はこういう人間である」と思っている自分自身に従って行動をする」 「人はどれだけ努力しても、セルフイメージに逆らって行動することはできない」 「セルフイメージは、人の全人格や行動、振る舞い、そして環境さえもが構築される「根拠」であり、基礎、そして基盤である」これらはほんの一部ですが多くの博士や脳科学者、有名セラピストが同じことを言っています。私が長年感じてきたことをピタリと言い当ててくれています。

ではどうすれば子供たちのセルフイメージを引き上げることができるのか。
私たちがまず行おうとしていることは、成功経験をたくさん積ませてあげること、そして効果的な褒め方でたくさん褒めてあげること、そして時々セルフイメージの話をしてあげることです。家庭を含めて今までの生活環境が子供たちのセルフイメージを作っているそうで、私も自分の子供のことで大変反省しているところです。是非、小さいうちから高いセルフイメージを持てるように子どもたちに接してあげましょう。子供の幸せにはセルフイメージ向上が最大の方法と確信しています。